FC2ブログ

プロフィール

るみにゃんママ

Author:るみにゃんママ
雑誌のライター、司会業、音声制作の経歴と准看護師の資格を持つ異色のサイコロジストです。
 人からは地獄の釜の底から這い上がってきたカウンセラーと呼ばれています。
動物とお神輿とジャズが大好きなO型、おとめ座、水星人(-)、一白水星、
ちなみに動物占いはタヌキです。

くろこさん

カテゴリー

アルバム

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

ブログルポ

人気ブログ記事検索 ブログルポ

投稿中の記事一覧

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近のトラックバック

ブログ検索

ブロとも申請フォーム

リンク

FC2ブログランキング

FC2ブログジャンキー

ブログ内検索

RSSフィード

FC2カウンター

黒ねこ時計

カンパして!

今後の研究資金にします

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ラポールは形成するものではない

 このところ、独り言ばかりで心理屋さんだということを忘れそうなので、たまにはマジメなことを書いてみようと思う。いまさらだが、るみにゃんママは犯罪被害者支援問題(というよりは犯罪被害者の援助している心理屋さんの問題)を研究するのが本職なわけで・・・ほんでもっていまさらとってつけたように思っているわけではなくて、学部生時代から言い続けてきたことでもあるのだが、たまたま今日、病院で待っている間に読んでいた本にもしつこく出てきたので改めて書いてみようと思った次第である。
 それは・・・・


 心理や福祉、医療はもちろん、被疑者の取り調べ手法にも散々ラポール(raport)の形成という言葉が使用されている。


 ラポールを形成して・・・ラポールを築き・・・etc.・・・・・・ちょっと待て!!


 以前このブログにも書いたと思うが、そもそもラポールは形成すべきものではない。結果的に形成されるものであり、一方の働きかけや努力で形成されるものではないはずである。それなのに今や様々な分野で念仏のようにラポールラポールと唱えてらっしゃるセンセイ方がおいでになり、またそれを水飲み鳥のようにコックリコックリと頷く臨床家が多いのはなぜか。よほど恵まれた環境でお育ちになって人を疑うことをご存じないのだろうか。


 ヒューマンサポートを求めてくる人は概して「信用」を裏切られて各関係機関にやってくるのだ。私の領域でいえば、犯罪被害者は、社会に対する信用を裏切られた結果が「被害」なのである。したがって関係機関に来る時には既に何事も疑ってみるという生活習慣は強化されている状態のである。
 したがって、犯罪被害者援助に関わるものはまず自分は信用されていないと認識していなければならない。ということは、ラポール形成云々の前に、どうしたらクライエント(対象者)から信頼されるだろうかということを考えるのが先なのである。そこのところをはしょってラポール形成などとはちゃんちゃらおかしいと言わざるを得ない。


 そもそも今どき、いくら専門家だからと言ってそう簡単に初対面の人物を信用するか?! するわけがない。8月から通院してて振り返っても、初診の時は猜疑心でいっぱいだった。この医者は大丈夫か? 信頼できるか? 相性はどうか? もちろん、診察内容だけでなく、その医師の言動すべてを観察し、信頼するに値する人物かどうかを探っている状態であった。通院回数ごとに疑いは薄れこのまま通院するのか、それともセカンドオピニオンを探すのかという選択肢を考える。診療科ごとに何かあったらこの医師に! と思うまでには何年もかかるだろう。
 そう思えば、いくら専門家だからと言ってまずはラポールを形成し・・・というのが誤りであることがご理解いただけると思う。クライエント(対象者)との関係がほぼ終結するころにやっとラポールは形成されつつあるものである。が、いたってもろく、たった一言で失うことも少なくないのである。


 実際に科警研の調査報告書などを見てみると、取り調べをしている被疑者とのラポールが形成される前に心情に訴える手法を用いた場合はかえってマイナスとなり、意思疎通の妨げにもなると指摘している。
 つまり、クライエントからまだ信用されていないにもかかわらずしていない「理解」を示したり、できもしない「共感」をみせたりするのはマイナス効果であるということになる。結果的に、クライエントの自尊心を傷つけるという二次被害を発生させるのである。
 これはこれまで私が行った犯罪被害者に対する調査研究を支持する結果でもある。「胡散臭い」専門家に「わかります」とか「大変でしたね」と言われれば言われるほど傷ついたと答えた方が多かった。要は、なに上から目線で見とるんじゃ~と腹が立つわけである。


 言い換えれば、専門家だからと言って特別上から目線でいいほどエラくはないと世間は思っているのである。そりゃあ、対象者だって自分の仕事では専門家でしょうし、まぁ分野が違うというだけで特別ヒューマンサポートや医療、法律に関わる領域の者だけが「専門家」としてエラいというわけではなかろう。
 つまり、ラポールを形成するには対象者の理解とか、実質的利益になるかどうかではなく、まず、人として信頼するに値する人物かどうか値踏みをされて、対象者の査定に合格することがラポール形成の前提条件となるのである。
 こちらが臨床家としてクライエントを注意深く観察するまえに、表情や立ち居振る舞いすべてを対象者から査定されていることに気がつかなければいつまでたっても真のラポールは形成されないであろう。


ラポール形成を促進させる要因については次回です。
b_04.gif

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ruminyanmama.blog59.fc2.com/tb.php/848-a60eee8b

 BLOG TOP 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。