心身相関という言葉をご存知ですか。
現代社会におけるキーワードの一つだと思います。
例えば、ストレスが溜まったときやストレスフルなイベントがあったとき、その影響が
身体に発現することがありませんか。
不眠や気分不快感、イライラ・・・だけではなく、下痢、嘔吐、頭痛、胃痛や胃部不快感、血圧や心拍数の増加、女性なら生理痛がひどくなったり・・・。
医療機関では、器質的に異常がみられないのに症状が発現する場合、心理的、社会的要因を疑ってみます。必要なら心理学的アプローチをオーダーします。
果たして、医学的アプローチと同レベルで心理学的アプローチは医学的アプローチをオーダーしているでしょうか・・・。
一時、心理学ではタイプAと虚血性心疾患の相関が話題になったこともありましたが、心身相関するのは何も虚血性心疾患に限ったことではありません。循環器障害、免疫系の異常、内分泌系の異常も心身相関することが近年では明らかになってきました。
米国では、犯罪被害者と癌の相関が高いことに着目し研究が進められています。
逆に最近では、日本人のメンタリティを加味して修正したタイプA尺度の開発によって、相関関係に有意差のない疾患があることもわかってきました。
さて、少し切り口を変えましょう。
クライエントの主観的評価と他者による客観的評価にギャップを感じる場合が少なくないというのは実務家であればしばしば体感することです。このギャップを埋めるために実務家は様々なノンバーバルなサインを見逃さないように観察するわけですが、これに身体症状というデータが加わればより適切な見立てをより早く行うことができます。
本人既往歴、家族病歴も重要なデータとなります。特に最近では家庭でも手軽に測定ができる
血圧は
その時の心理的状態を反映していますから、より的確な見立てをするのにとても役に立ちます。
自傷他害の虞については心理の方はよく熟知していらっしゃることと思います。同様に心因性であっても緊急性の高い身体症状を呈することがあります。脳血管、冠動脈、心筋にダメージを与えてしまう場合があります。面接室を訪れるか、診察室を訪れるかはクライエントに委ねられています。しかし、自傷他害の虞がなくても生命維持に支障をきたす虞があるサインを見逃してはならないのです。
近年では、心療内科や女性外来の台頭に伴い、臨床医であってもより専門的な心理学を学ぶ方が増えてきたように思います。一方、心理臨床家はどうでしょうか。
相変わらず精神医学に拘泥していませんか・・・。精神医学ももちろん大事ですが、もっと基本的な生理学、解剖学、内科的疾患についても学んでいただきたいと思っています。
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